マックスのフィリピン不動産投資

フィリピン在住一年。マニラ、セブ、クラーク、スービックでの不動産売買、賃貸管理日記

フィリピン不動産購入時は洪水地域に気をつけよう

マカティは銀座?

マカティは、東京でいうところの銀座(高級商業地区的な意味で)や丸の内(金融街的な意味で)に例えられることが多いのですが、こちらに住んでいる人間としては、違和感を覚えます。メトロマニラ(東京で言う23区)の中の一つの巨大な市なので、グロリエッタやグリーンベルトがあるような超高級モール地区もあれば、少し路地に入れば、昭和初期風のバラック街みたいなところもあるわけです。

マカティ市 (Makati City) の広さは 67km²、東京の中央区(10km²)、千代田区(11km²)、港区(20km²)、渋谷区(15km²)、新宿区(18km²)の合計(74km²)にほぼ匹敵する大きさなわけで、マカティ=銀座 っていう例えは、かなりムリがあるなと思います。

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コンドミニアム購入検討時も、マカティ市にあるから安全で値上がりが保証されると思うのではなく、マカティのどこにあるのか、繁華街やビジネス街への距離や周辺環境を実際見て、感じて検討することが大切です。

雨季に度々ある洪水

マニラは雨季が6月-11月と長く、さらに台風、大雨による洪水により都市機能が麻痺することが年に数回起きます。インフラが整備されている、マカティ市やフォート・ボニファシオでは、建物が水浸しなったり停電するリスクは比較的低いですが、それでも地域によってはあるようです。

不動産購入時には、その地域が冠水しやすい地域なのか、コンド内に停電対応のための自家発電設備があるのかどうかなどは、確認しておきましょう。とくに、投資、転売目的ではなく、将来自分で住む可能性が少しでもあるのであれば、要注意です。高層コンドの場合、停電でエレベーターが止まるということもあります。(私の知人で、停電時に非常階段での昇り降りなっても問題ないように、低層階に住んでいる方もいます。)

洪水マップで物件周辺地域を確認

このような洪水ハザードマップが公開されているので、参考になります。

Metro Manila Flood Map

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上記は、2009年9月の Ondoy という名の大型台風が上陸した際に浸水した地域になります。オレンジが 0.5-1.5m、赤が 1.5 m 以上浸水した地域です。

  • 地図の右側のマカティ市の中心街でも浸水した地域が一部ですがあります。やはりマカティの中心だからといって、安心だと思わないほうが良さそうです。
  • 右上 Pasig 川沿いはやはり影響を受けますね。最近 Pasig 川沿いの都市開発が盛んですが、川沿いのコンドミニアムは、私は避けてます。浸水だけでなく、川から湧く虫なども多いので。
  • 左の Vito Cruz 駅周辺の浸水面積もかなり広いものになっています。 この Vito Cruz 駅周辺は、フィリピン屈指の名門校デ・ラ・サール (De La Salle) 大学のある地域で、学生向けワンルームコンドが日本の投資家の人たちにも人気ですが、このように大雨によるリスクがあることも考慮したほうが良さそうです。

とはいえ、Vito Cruz 周辺のコンドミニアムを買うなと言ってるわけではありません。フィリピン富裕層の子女が通うデ・ラ・サール周辺のコンドは、値下がりすることは絶対ないでしょうし、利回りも良く、空室率もかなり低いので、投資として割り切った購入であれば、よろしいのではないかと思います。